青い星の騎士たち

 魔法を使う際に必要なのが魔力だ。

 基本、誰にでも魔力は微量ある。

 しかし、もちろん魔法の威力は魔力に比例し、魔力が高ければ高いほど魔法の威力は増すのだ。


「んで、ジャスティン。あんたは魔法の調子はどうだい?」
「俺っすか?別に変わりないっすよ」
「…みたいだね」

 書類を見ながらルーンはうなずいた。

「ないならないでいいのに、あんたの場合半端にあるからねぇ」
「…しょうがねぇじゃん!つうかオールマイティーって言ってくれよな!」

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

「何で無言なんだよ!」

 無言より、突っ込むなりバカにするなりされた方が、よっぽどマシだ。

「マッチから成長しないんかい?」

 ルーンが聞くと、ジャスティンは笑いながら言った。

「それがさぁ、何とマッチに火が付いてたんだよな!なぁ、ロミオ」
「そうそう〜」

 ロミオもぎゃはぎゃは笑いながら、ジャスティンの肩に手を回した。

「先生、ジャスちゃん成長したんだよ」
「……みたいだね」

 ちらっ、とヴァレリーを見るルーン。

 ヴァレリーは、話にならない、という感じで、苦笑いしながら首を振った。


 マッチに火が付いたなんて! 

 わたしが5歳の時のレベルよねぇ…。




< 32 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop