青い星の騎士たち
魔法を使う際に必要なのが魔力だ。
基本、誰にでも魔力は微量ある。
しかし、もちろん魔法の威力は魔力に比例し、魔力が高ければ高いほど魔法の威力は増すのだ。
「んで、ジャスティン。あんたは魔法の調子はどうだい?」
「俺っすか?別に変わりないっすよ」
「…みたいだね」
書類を見ながらルーンはうなずいた。
「ないならないでいいのに、あんたの場合半端にあるからねぇ」
「…しょうがねぇじゃん!つうかオールマイティーって言ってくれよな!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「何で無言なんだよ!」
無言より、突っ込むなりバカにするなりされた方が、よっぽどマシだ。
「マッチから成長しないんかい?」
ルーンが聞くと、ジャスティンは笑いながら言った。
「それがさぁ、何とマッチに火が付いてたんだよな!なぁ、ロミオ」
「そうそう〜」
ロミオもぎゃはぎゃは笑いながら、ジャスティンの肩に手を回した。
「先生、ジャスちゃん成長したんだよ」
「……みたいだね」
ちらっ、とヴァレリーを見るルーン。
ヴァレリーは、話にならない、という感じで、苦笑いしながら首を振った。
マッチに火が付いたなんて!
わたしが5歳の時のレベルよねぇ…。