青い星の騎士たち

 これが、魔力130と11のちがいだ。

 ヴァレリーは、元々あった魔法能力が成長や鍛練と共にグイグイ伸びていき、今や学年でも10本の指に入るぐらいの魔法使いに成長した。

 魔法を使える者はそう多くないので、とても重宝がられている。

 
 ちなみに、魔法には8種類の属性があって、魔力が高い低いに関わらず、それぞれ自分が得意とする属性が一つはあった。

 属性は、地・氷・火・風・雷・聖・闇・無、の8種類。

 ついでに言っておくと、ヴァレリーは火、氷が得意で(火と氷ほどではないが、雷系の魔法も多少使える)、リアは(本人曰く地味だという)無属性、だが一番得意なのは、魔力が低くても時に効果ありのテンプテーション(いわゆる魅了)、ジャスティンは火(火のついたマッチが出てくるだけ)、ロミオは地(魔力5)が、それぞれ得意分野だ。


「というわけで!」

 ルーンは、4人のレベル診断書をトントンと揃えた。

 そして顔を上げる。

「今回、報告書を書くのは…」

 全員、顔をそむける。

 報告書は、仕事が終わった後に提出しなければならない書類で、今回の場合、洞窟内のマップや出現モンスター、タイタンの様子、町の状況などをなるべく細かく書かなければならない、できれば避けたい役割だった。




< 33 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop