青い星の騎士たち

 誰にしようかな…

 神様の言うとおり…
 
 ルーンはロミオを指差した。

「ロミオくんね」

 ロミオはガッツポーズをした。

「よっしゃ!オレか!イヤだな!」
「……イヤがってんだか喜んでんだかわからんな……」

 報告書の紙をロミオに渡す。

「いつかみたいに、絵ばっかで埋めんじゃないよ」
「つれないな〜、先生」
「さっ、じゃぁわかったらとっとと行っといで!2時のザウルスに乗って、マーサ原で降りたらそっから歩いて1時間でサーナには着くよ。そんで、これはザウルス代。他にかかった費用は領収書きってもらうんだよ」
「え〜!」
 
 真っ先に声を上げたのはリア。

「待ってよ先生〜!何で今日出発なの〜!?」
「何か都合悪いんかい?リア」
「思いっきり悪〜い!だってあたし今日ニックとデートだも〜ん」
「はぁ、そりゃタイミング悪かったね〜!ま、あきらめるこった」
「い〜や〜だぁ〜!やだやだやだぁぁ!」

 ルーンは力任せに机を叩いた。

「あ〜うるさい!!さっさと行ってこい!」
「あ、先生。オレも都合悪〜い」

 はいっ!とロミオは手を上げた。

「あんたもデートかい?何て、まさかな」
「やだ、先生知らないの?意外とオレモテるんだよ〜?」
「へぇ」

 気のなさそうに答えるルーンのそばで、ヴァレリーはつぶやいた。

「初耳だわ…」

「ちがくて〜、バスタード校と喧嘩するの〜」
「喧嘩!?」
「そうなり」


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