青い星の騎士たち

 寮といっても、部屋の中はベッドと小さなタンスがあるだけ。

 広さも、人二人で窮屈というかんじだが、まだ一人部屋なだけマシなのかもしれない。

 ヴァレリーは、ちょっと大きめなボストンバッグの中に、とりあえず2日分ぐらいの服と下着なんかをつめていった。

 あっちの方はここより寒いからね。

 裏地がモコモコのパーカーは手に持っていくとして、あとは長Тとか…まぁ、ババシャツも持っていこっと。

 で、一番大事なこれ!
 
 じゃーん、と掲げ持ったのは、シルバーに輝く棒の先端に、赤いダイヤ型の宝石がついたロッド。

 魔法使いのヴァレリーにはかかせない武器だ。

 これがなくっちゃね。

 バッグとロッドを持つと、ヴァレリーはいそいそとリアの部屋へ向った。


 絶対、どの服もってくか悩んでるはず!


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