青い星の騎士たち
「で?」
オッサンは男二人の肩に手を回すと、ニヤニヤ笑った。
「どっちがお前らのこれなんだよ?」
そう言って、小指を立てる。
「あ゙?」
ジャスティンは顔をしかめた。
「おいおいおいおい!冗談よせよ!」
「何が冗談だ!班が同じ女とくっつくのは常識だろ〜?おれだってそうさ」
そういえば、彼もオレンジスター校の卒業生であった。
「オッサンと一緒にすんなよな!」
「そうそ!オレのこれはこいつだ!」
ニコニコしながら手をつないでくるロミオのその手を、ジャスティンは即座に振り払った。
「ところでオッサン、ブルックは元気か?」
「あぁ!この間おれと喧嘩してな、殴りかかってきたからぶっ飛ばしてやったぞ!おかげで壁にヒビが入って母ちゃんに怒られたがな。はっはっはっは!」
「さすがオッサンすご〜い!」
パチパチとロミオが拍手する。
「今日ブルックたちと喧嘩する予定だったんだけどさ、俺ら仕事入っちまって。そういうわけだからさ、よろしく言っといてくんねぇ?」
「そいつぁ残念だな。あぁ、わかったよ。伝えておく」
「ニワトリ小屋でおとなしく餌つついてなさいよ、ってね」
「はっはっはっは!そりゃ面白いなっ!」
男二人はオッサンに手を振ると、切符を買ってザウルスに乗り込んだ。