青い星の騎士たち

 ザウルスは、時間通り2時ちょうどにセントマリナ駅を発車した。

 15人乗りの車両二つをなんなく引っ張り、元気よく北へ走る。

 リアたちが降りる駅はマーサ原。
 そこまでは、およそ2時間の道程だ。

 人で賑わう町を出て、しばらく走ると森の中に入る。
 そこはバーンの森で、ザコモンスターがどこからともなくうようよ湧き出る嫌な森だった。

 オレンジスター校の中等科の生徒たちが、よくこの森で実戦を学ぶために来ている場所だ。 

 今も、たくさんの生徒たちがギャーギャー騒ぎながら(窓を開けていたので、嫌でも聞こえてくる)慣れてない武器で戦っているのが見える。

「懐かしいわよね〜」
「だなぁ」

 ヴァレリーとジャスティンが浸る中、リアはひたすら化粧直しをし、隣でロミオはそれをおもしろそうに見ていた。

「真剣だな〜、リア」
「は?こっち見んじゃないわよ!」


 到着予定、午後4時頃。



< 48 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop