青い星の騎士たち
「あら〜!あなたたちもそれ、買ってくれたの〜?」
「べ、別にあんたが表紙だから買ったんじゃないわよ!」
「あ、そ。でもあたしが表紙だと売り上げ伸びるんだよね〜」
髪の毛をくるくるいじりながらリアが言う。
「何よ!自慢!?」
「うん、そう。ま、あなたたちには縁がなさそうだし〜」
「う、うるさいわね!ほっといてよ!」
「うん、ほっとく〜。でも、誰かさんたちがあたしをねたんで悪口言うから〜」
「別に悪口なんか……」
「まぁ、悪口言う暇があるぐらいだったら、せいぜい美に磨きをかけることね。あたしには到底及ばないでしょうけど!キャハハハ!」
高らかに笑ったリアは、くやしがる女子生徒たちを背後にスッタカ去っていった。
「何なのあいつ―――!!」
彼女たちはキーッと怒って周りを見渡したが、男子生徒たちはとっくの昔に食堂へ行ってしまった後だった。
そう。
リアは男子たちには人気者だったが、女子たちには性格の悪い女、ということで全く嫌われていた。
が、そんな女子生徒たちの中にも彼女を尊敬の目で見ている者はいる。
そういう生徒たちは、リア率いるチアリーダーに入っていた。
あ―お腹空いた。
リアは急ぎ足で食堂に向かった。
あいつ、あたしが頼んでおいたメニュー、ちゃんと用意してるかしら?