青い星の騎士たち

 思わぬ指摘にガラでもなくジャスティンの顔は赤くなった。

 まぁ、薄暗いので誰も気づきはしなかったが。 

 フック付きロープをとり、今度は反対側の壁の縁にぽんと投げた。


 ひっかかったロープをぐいぐい引っ張り、落ちてこないことを確認する。

「じゃぁさっさと行くぜ」

 今度もまた、ジャスティンから上っていく。

 でこぼことしているため、比較的上りやすい。

 ぎゃぁぎゃぁ騒ぎながらだったが、女二人も一人で上ることができた。

「あ〜、何か一仕事終えたって感じ〜」

 ふぅ、とため息をつき、リアは、乱れた髪を整え服を払い、鏡でかかさず顔チェックをした。

「こういう時、授業の成果がわかるわよね」
「授業でやんなきゃおめぇらぜってぇできねぇよな」
「確かにね〜」

 地割れを乗り越えた間に、辺りはすっかり闇に包まれていた。

 見晴らしのいいマーサ原を、三日月とたくさんの星たちがやんわりと照らしている。

 風は冷たさを増し、4人の体からどんどん熱を奪っていく。

「何でこんなにこっちって寒いのよ〜!もうっ!」 「だからね、それはこの地帯の上空の気流が乱れてて…」
「やだっ!もう、そんなこと聞いてないってば!だからマジメちゃんってめんどくさいのよね!」



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