青い星の騎士たち
ヴァレリーの顔がムッとなる。
「何よぉ!人が親切に教えてんのに」
「だからぁ、ヴァレリーはモテないのよね〜」
「ほっといてよ!」
寒い寒いと文句ばかり言ってるリアにロミオは言った。
「そんなに寒いならみんなでくっついて歩くか!」
「あんたたちなんかとくっつきたくない!先輩なら大歓迎だけど」
あっさり断ると、
「早く行こ!あったかい部屋入んないとみんなのアイドルが風邪ひいちゃうわ!」
ヴァレリーの手を引っ張り、元気よく歩きだした。
「いい案だと思うんだけどな」
ロミオはニコニコ笑いながらジャスティンの腕にしがみついてきた。
「そうくると思ったぜ…」
「やっぱあったけぇなっ!くっつくと!」
「おうよ」
ハタから見るとちょっと怪しいが、こんな所でハタから見る者なんていない。
気にもせず、男二人は腕を絡ませながら再び歩きはじめた。