青い星の騎士たち
サルビアは、汚らわしいものでも見るような目でリアを見ている。
「何なのその服は!いくら服装自由とはいえ、その服は学校生活にはふさわしくないわ!」
「はぁぁ??ふさわしいとかふさわしくないとか、意味わかんないんですけど〜。何着ようが勝手じゃん?」
「確かに勝手だけど限度があるわ!ワンピースの丈が短い上に胸元もあきすぎよ!校風が乱れるわ!」
「知らないわよそんなの〜」
「あんたみたいな人がいるから、やっぱり制服着用を義務づけなきゃ!」
うんうん、と連れの風紀委員も大きくうなずく。
「ぷっ……」
リアは吹き出した。
「な、何よ!」
むっとしてサルビアが言う。
「きゃはははは!」
体を折り曲げ、わざとらしくリアは笑い転げた。
「何なの!?い、意味もなく笑わないでよね!」
カッと顔を赤くしながらサルビアは怒鳴った。
「だってあなたたち、あたしに嫉妬してんでしょ」
「えっ……!?」
「だからぁ、あたしがこんなにスタイルいいから妬いてんじゃないの〜?」
「なっ、何を……そんなわけ……!」
「確かに〜、あたしって、出る所出て引っ込む所は引っ込んでるってゆういい体してるからね〜!妬くのわかるわ〜」
サルビアは顔を真っ赤にしてわめいた。
「ちょっと人の話聞きなさいよ!わたしはあんたのことなんか……」
しかしリアは聞く耳をもたない。
「あ〜あ、ひがみっぽい人ってやぁよねぇ」
そう言いながら、さっさか歩いていった。
「ちょっとリア!待ちなさいよ!」
もちろんリアは待つわけもなく。
形のいいお尻をぷりぷりさせながら行ってしまった。
ニットのワンピースなので、体の形がもろに出る。
サルビアは、連れの風紀委員の男子がボーッとリアを見ていることに気づくと、その頭をげんこつで殴った。
「何なのよ!あの女――!!」