青い星の騎士たち

 そして、顔を曇らせてうつむく。

「そんな町長が今はあんなに朦朧してしまった…。早く町長には元気になってほしいんです」
「…そうですよね……」

 しんみりとした空気が流れる。

 と、その時、ガラガラとワゴンを押しながらマギーが部屋へと入ってきた。

「さぁさ、夕食はまだでしょう?たくさん食べて下さいね」

 寝ていたロミオが即座に顔を上げる。

「待ってましたぁぁぁ!」
「もうっ。腹減ってて何でそんなでかい声出るのよ〜」
「喜びは声を大にすべしだ!じぃちゃんが言ってたからなっ」
「…どーでもいいし」 

 ゴディバーが申し訳なさそうに言った。

「本来なら食堂に案内したい所なんですが、割れた食器やら何やらで、とてもじゃないですがお客さまを通すわけにはいかなくて……」
「あ〜、いいっすよ。俺らそんなの気にしねぇし」
「食えりゃぁ場所など問題なし!」
「仕方ない理由だもんね」

 シルバーのワゴンの上の料理を、マギーが説明しながらテーブルに置いていく。




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