青い星の騎士たち
第5章 地震の中心地へ
「そんなのぶっ倒せばいいじゃ〜ん」
後ろ歩きをしながら、能天気にロミオは言い放った。
彼の目の前にいるジャスティンが言う。
「じゃぁ頼むぜロミオ!おめぇのバカ力が頼りだ!」
「バカとは何だ!失礼だなっ。でも朝飯ももりもり食ったし大丈夫だ!任せろ!」
頼もしい言葉である。
4人は翌朝早く、例の洞窟へ向かった。
天気は快晴だが、相変わらず風は強く、そして寒い。
「眠い…」
あくびばっかりしているリアの顔は不機嫌そうだ。
ヴァレリーに無理やり手を引っ張られる形で歩いている。
「こんなに風冷たいんだもん、いい加減目が覚めない?」
「……別に」
「…そ、そう」
リアのヒョウ柄のシフォンチュニックが、バサバサと風に吹かれている。
明るくなって改めて町を見てみると、地震の被害が至るところに見受けられた。