青い星の騎士たち

 東西南北にある出入口の、西口から4人は外へ出た。 

 早速鬱蒼と生い茂る森に入る。

 風が木々の葉を揺らし、ざわざわと音がしている。

「んもう!何か風強すぎない!?髪乱れるんだけど!」
「ギャハハ!リア、お前髪オールバックになってっぞ」
「うるさいわね!」

 ヴァレリーは風に飛ばされないように地図を広げた。

「確かに強いわよね…」


 え〜っと、今わたしたちがいる所がここだから……。

 
 ジャスティンものぞきこむ。

「木にバツ印があんのか」
「みたいね」

 探す間もなくすぐにそれは見つかった。

「とりあえずバツ印をたどってくか」
「おぉーっし!進め進め〜!」

 うるさいロミオの声が、風の音ですぐにかき消される。

 獣道なので、リアたちは草や枝に足をとられないように歩いた。

 木に印されたバツ印がなければ、同じような景色が続くこの森の中ではすぐに迷ってしまうことだろう。

 時間が短縮されるから助かるが、毎回こういうわけにはいかない。







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