夜闇に咲く
まぁ、それを見ていた人がいたなんて、今思えば一番の失敗だったかもしれない。




下に降りた日和は人がいそうな……とにかく家を探して歩いた。

たどり着いたそこは、町の一番はずれの方だった。


貧困層だ。


そう思った。


家はくずれ、穴が開いていたりする。刀を持っている人なんてカツアゲまがいのことをしてるような奴しか……


あ?(怒)




「おめぇらぁぁぁぁ!なぁぁにやってんだゴラァァァァ!!」



さっきの奴らおったわ★





まああ??約束は守んないとねぇぇぇぇ!!


「あぁ?(怒)なんだぁ!?……って、げっ!や、やめ……ぐぅおふっっっっ」



瞬★殺


積みあがって目を回している奴らを一瞥して

いつものように一礼をする。







「……っあ!あのっ!」



呼ばれたので声をしたほうへん?とみてみると顔を真っ赤にした可愛い女の人がいた。


「どうかしましたか?どこか……お怪我でも?」








「……////いっいえっ!」

「……では…?」


何かほかにご用件が?
そう聞こうとした矢先だった
「春姫様!」


……姫様ってことは、姫なのか、まじか

「この度は、我らを助けていただき、ありがとうございます。お詫びはまた後日……どこにお住みで?」
側仕えとみられる女の人が心配そうに走り寄ってそういってきた

……むむ、答えられませんねー、どうしますか、




「お詫びなど、大丈夫ですよ。また後日、会うことがありましたら、」


「……えっ…?」




姫さん、ごめんなさい、僕……住んでる家なんてないんだよ……っ!!


「また今度、必ず会いましょうね…」


その悲しそうな笑顔に、不覚にもドキッとしてしまった。


はい??いや僕はそちらに興味はないです。はい。ないです。
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