夜闇に咲く
“どうでもいいんだよ”



どうでもいい



どうでもいい




「へへっ、殺してやるぁぁぁ!!」
今にも切りかかってこようとする敵を目に、日和は静かに刀を構える

刀の刃を内側にして、相手を切らないようにする、
刀を横に倒し腰を少しだけ落として、


前に全体重をかけて倒れ込む。


相手の刀が届く、少し前まで動かない、刃を打てる間は──


今だ

「危ない!!!!」



野次馬がもうだけだと息を飲むその中で一人、そんなことをいった奴がいた、しかし、怒りの頂点にいる僕は、なにも聞こえなかった。




前に倒れる寸前、相手の刃が触れる寸前で右足を出して相手の懐には入り込む




──石火剣

「ぐわっふぅぅぅ!!」


「まだ、──終わってないよ」




まず背で腹を打った後、素早く刀を右に引いて軽く気絶している、奴に思い切り刀を上に引き上げ、落とす






「──ッ」






声もでなかったのだろうか。
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