夜闇に咲く
by太刀川日和
やめて……おかぁさま、おとうさま
僕を縛らないで……
暗いところもう、怖くないよ?嫌いなものもなくした、学校のテストだって95点以下とってないし、かけっこだって─
「……はぁっ!!!!」
目を開けると、先ほどまでいたはずの暗いところではなかった。
だが、縛られていた感触がそこには残っていて、どうしようもなくそれが駄目だった。
「やだ!………おかぁさま!ちゃんと稽古します!一番!とる………から!おとうさま!やめ…」
ガラッ
「落ち着け!!」
「……ッやめ…て…」
目から大量の涙が出てくる。
泣いちゃだめだ、泣いたらまた…
「ごめんなさい……僕、泣かない……強い子だから、弱くないから……捨て……ないで……ッ…」
震えてしまう手を抑えながら、日和は嗚咽を漏らした
やめて……おかぁさま、おとうさま
僕を縛らないで……
暗いところもう、怖くないよ?嫌いなものもなくした、学校のテストだって95点以下とってないし、かけっこだって─
「……はぁっ!!!!」
目を開けると、先ほどまでいたはずの暗いところではなかった。
だが、縛られていた感触がそこには残っていて、どうしようもなくそれが駄目だった。
「やだ!………おかぁさま!ちゃんと稽古します!一番!とる………から!おとうさま!やめ…」
ガラッ
「落ち着け!!」
「……ッやめ…て…」
目から大量の涙が出てくる。
泣いちゃだめだ、泣いたらまた…
「ごめんなさい……僕、泣かない……強い子だから、弱くないから……捨て……ないで……ッ…」
震えてしまう手を抑えながら、日和は嗚咽を漏らした