夜闇に咲く
「お、おい、まて、一回深呼吸して…」
「ちゃんと手加減していたではないか」
ノートを持つ手が震えだして、吐く息も荒くなってしまったからか土方さんにまたぶっ倒れるんじゃないかと心配されたけど、目の前の人の言葉に、僕はゆっくり顔を上げて、その目を見た
「俺は、見ていた、全て」
斎藤……さん?
(すべて?)
震える手で書かれたその字は、お世辞にも上手いとは言い難かった。
しかし
「あぁ、全てだ。あの大きな木を落ちていってるときから、貧困層で姫を助けていらっしゃったとき、そして、褒美を断っていたから、どんな酔狂なやつなのかと興味を持って……後をつけた、それで、仇討ちされているのをみた、凄い剣捌きだった、それで声をかけたんだが……まさか、長州の者が仲間を斬った時、あの豹変は……長州のものかと思ったぞ、だが、最後の奴を斬るとき、一瞬、止めただろう。」
え…
柔らかな瞳で僕を見てくれて、心底すごいと思ってくれているのが伝わってきた
そして日和は次の言葉に衝撃が走る
「……お前は人を殺してなどいない」
嘘……
今まで日和を蝕もうとしていた恐怖が全身から抜けていく。
固まって動かなかった喉が安堵に震えた
「あ…りが…と…ござ…いま…っす…っ!!!」
声も、出た、精いっぱいの感謝の気持ち、伝えられた。
思わず目からあふれてしまった涙を流しながら、笑顔で感謝を伝えた
周りを見る限り驚きの顔しか見えないが。
「し、喋った……」
「喋る、でしょそりゃ、さっき、まで、喋れてたん、だから」
さんざん殺気をを送ってきたことが尾を引いているので若干とげとげしい言葉になってしまった
が、
一回出てしまえば後はするすると出てくる。
日和は総司の顔をじっと見つめふっ、と笑っていった
「そんなこともわかんなかったんだ?」
「……っな!!」
いきなり馬鹿にされて驚きと怒りに口を開けている総司を心の中で笑っておいた
「……案外毒舌なんだな、お前、」
「……いやぁ、別に?」
永倉さんが苦笑いをしながら言ってきた
そして全員が思ったのだった。
((褒めてないし…
表面上は笑顔の人もいるけれど、ほとんどの人は審議するようにこちらを伺っていた
……はぁ、昔から、こーゆー空気、大っ嫌い
まぁ、否応なしに慣れさせられたっていうか、
「……それで、何ですか、聞きたいこと…言いたいことがあるならきちんといってください。」
さっきから、殺気ともとれる空気が漂っている。
居心地悪すぎ。
この場を早く終わらそうと日和は口を開いた。
「ねぇ君、自分の立場わかってそんな口たたいてんの?」
「総司」
また沖田総司か、と半ばあきれながら視線を向けた
「この京の町で長州の者かどうかを疑われている今、どういう態度をとるべきかってことも分からないわけ?」
「疑うのは勝手だけど僕は間違いを犯してもいないのにへこへこ頭下げて媚びを売るような真似はしたくないからね」
日和と総司の間には剣呑な空気が漂い、しばらくにらみ合った後どちらからともなく視線をそらした
土方さんが咳払いをして僕に話をし始めた。
「話は戻るが、おまえは長州の間者ではないんだな?」
「もしも長州の者だった、なんて言ったら……容赦なく斬りますよ?」
「もちろん。というか、僕が長州か、そうで無いかなんてどうでも良くないですか?」
第一自分からいう間者はいないと思いますけど。
その瞬間空気が音を立てて固まった。
そう、例えるならば ピキ と、
え??(汗)
「え、ちょっとまって、え」「そっからとか、太刀川ちゃーん、」
色気駄々洩れ野郎が色気を放出しながら話しかけてきた
↑原田左之助
土方さんはそんな原田さんを横目に説明しだした
「俺達新選組は、幕府側、つまり、佐幕派(尊王攘夷派)だ、それに対して長州は打倒幕府の倒幕派…」
そしてどーちゃらこーちゃら、
「ちゃんと手加減していたではないか」
ノートを持つ手が震えだして、吐く息も荒くなってしまったからか土方さんにまたぶっ倒れるんじゃないかと心配されたけど、目の前の人の言葉に、僕はゆっくり顔を上げて、その目を見た
「俺は、見ていた、全て」
斎藤……さん?
(すべて?)
震える手で書かれたその字は、お世辞にも上手いとは言い難かった。
しかし
「あぁ、全てだ。あの大きな木を落ちていってるときから、貧困層で姫を助けていらっしゃったとき、そして、褒美を断っていたから、どんな酔狂なやつなのかと興味を持って……後をつけた、それで、仇討ちされているのをみた、凄い剣捌きだった、それで声をかけたんだが……まさか、長州の者が仲間を斬った時、あの豹変は……長州のものかと思ったぞ、だが、最後の奴を斬るとき、一瞬、止めただろう。」
え…
柔らかな瞳で僕を見てくれて、心底すごいと思ってくれているのが伝わってきた
そして日和は次の言葉に衝撃が走る
「……お前は人を殺してなどいない」
嘘……
今まで日和を蝕もうとしていた恐怖が全身から抜けていく。
固まって動かなかった喉が安堵に震えた
「あ…りが…と…ござ…いま…っす…っ!!!」
声も、出た、精いっぱいの感謝の気持ち、伝えられた。
思わず目からあふれてしまった涙を流しながら、笑顔で感謝を伝えた
周りを見る限り驚きの顔しか見えないが。
「し、喋った……」
「喋る、でしょそりゃ、さっき、まで、喋れてたん、だから」
さんざん殺気をを送ってきたことが尾を引いているので若干とげとげしい言葉になってしまった
が、
一回出てしまえば後はするすると出てくる。
日和は総司の顔をじっと見つめふっ、と笑っていった
「そんなこともわかんなかったんだ?」
「……っな!!」
いきなり馬鹿にされて驚きと怒りに口を開けている総司を心の中で笑っておいた
「……案外毒舌なんだな、お前、」
「……いやぁ、別に?」
永倉さんが苦笑いをしながら言ってきた
そして全員が思ったのだった。
((褒めてないし…
表面上は笑顔の人もいるけれど、ほとんどの人は審議するようにこちらを伺っていた
……はぁ、昔から、こーゆー空気、大っ嫌い
まぁ、否応なしに慣れさせられたっていうか、
「……それで、何ですか、聞きたいこと…言いたいことがあるならきちんといってください。」
さっきから、殺気ともとれる空気が漂っている。
居心地悪すぎ。
この場を早く終わらそうと日和は口を開いた。
「ねぇ君、自分の立場わかってそんな口たたいてんの?」
「総司」
また沖田総司か、と半ばあきれながら視線を向けた
「この京の町で長州の者かどうかを疑われている今、どういう態度をとるべきかってことも分からないわけ?」
「疑うのは勝手だけど僕は間違いを犯してもいないのにへこへこ頭下げて媚びを売るような真似はしたくないからね」
日和と総司の間には剣呑な空気が漂い、しばらくにらみ合った後どちらからともなく視線をそらした
土方さんが咳払いをして僕に話をし始めた。
「話は戻るが、おまえは長州の間者ではないんだな?」
「もしも長州の者だった、なんて言ったら……容赦なく斬りますよ?」
「もちろん。というか、僕が長州か、そうで無いかなんてどうでも良くないですか?」
第一自分からいう間者はいないと思いますけど。
その瞬間空気が音を立てて固まった。
そう、例えるならば ピキ と、
え??(汗)
「え、ちょっとまって、え」「そっからとか、太刀川ちゃーん、」
色気駄々洩れ野郎が色気を放出しながら話しかけてきた
↑原田左之助
土方さんはそんな原田さんを横目に説明しだした
「俺達新選組は、幕府側、つまり、佐幕派(尊王攘夷派)だ、それに対して長州は打倒幕府の倒幕派…」
そしてどーちゃらこーちゃら、