夜闇に咲く




ふぅ……





だいぶ走ってきたなぁ……

ここは一と一緒に戦った川原……




木がある、



のぼるか。







「うぉ……ぃしょっと、うわぁあ……月が綺麗だ」




木の幹に寝そべり、上を見上げると綺麗な満月だった


現代はもう地上の光が強くて星なんて見えないけど、この時代は星が綺麗だ。



否応無しに違う時代であることを突きつけられる、こんな綺麗な星空に……



もうこのまま……なんか、眠い……




日和は瞼にのしかかる重力に身を委ねて意識を落とそうとして……






「ってだめか、」





今日はなにせいろんなことがあった、階段から落ちたと思ったら時代を超えちゃっていきなり襲われるし、屯所にいきなり連れて来られるし、試合をさせられて、ご飯作らされて、




……って

ちょっと僕大変なことしかしてなくない??





つらいんですけど




……








こんなの初めてで、どうすればいいのかわかんないや……



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