夜闇に咲く
断末魔の叫びをあげて
人ならざるモノは
黒い靄となり、粉砕した
「はぁっ、龍馬、これは、どういう、ことだ!!」
息を切らしながら、地面から何かを拾っている龍馬にきく
「……闇が濃くなってきてるな」
「……っ話を聞け!」
思わず叫ぶと龍馬はこちらを向いて言った
「いま、京には闇が近づいてきてる、」
「闇、闇ってなんだ」
「そのままの意味だ、お前も、意志が弱いものは飲み込まれやすい……気をつけろよ、」
血を振り払い刀を鞘に戻して立ち去ろうとしたその背中に声をかけた
「飲み込まれるってなんだよ!闇ってなんなんだよ!!あれは、 "人ならざるもの"なんだろ!?」
日和の言葉に龍馬は足を止めて振り返らずに答えた
「……あれの元は、人だ」
え……
「もう時間が無いみたいだ、詳しい話を聞きたいんならまた明日夜中、ここにくるといい」
そう言って龍馬は屋敷の影に姿を消した
(太刀川ー!どこにいる!)
「え……」
龍馬が消えたのとは逆側からあの3人の声が聞こえてきた
土方さんに頼まれて僕を探しにきたのかな
勘が鋭い人なんだな
坂本龍馬。
絶対に詳しい話を聞かないと