夜闇に咲く
「終わった、のか、」
力が抜ける、膝をついてしまう
「お、おい!」
龍馬が駆け寄ってくる
「死に体を晒すつもりか!?頭を防がれた時は背筋が凍ったぞ……」
見えてないのか、
「もし避けられたら斬りで仕留めようと思ってた」
「……!!参ったわ……はは」
龍馬が降参だと言って肩をすくめる
「蜘蛛切、返してもらおうか」
「あぁ、ごめん」
刀を鞘に納め、龍馬に渡す
……あれ、
なんか落ちてる……
「……なんだこれ」
龍馬が貸してくれた結晶に似てる。
うーん、
「それ、なにか知りたいのか?」
刀をさやに収めながらきいてくる
「……うん、何でこんなものが刀になったんだ」
「それは……わからないけど……ともかく、それは刀結晶だ。」
刀、結晶。
「じゃあ、疲れただろうし、もう帰れ。明日からは自分の刀を持ってこいよ」
じゃあな、そう言って龍馬は立ち去っていった
「明日から……って、明日も来んのか……」
そういえば今日、龍馬は変な喋り方じゃなかったな ……