世界の終わりに


井戸の隣には植物が植えてあった。

私はそこを踏んで歯磨きをしていたら、教授が注意してきた。


ーそれは、野菜なんだ。君には毎朝、野菜に水をあげて欲しい。
そして、料理するときには、その野菜を使うんだ。


確かに、言われて見ると
これら植物の周りは他に比べて整地されているようだ。
教授は植物を指差して、それが何の野菜なのか、何の料理に使うのか説明をした。

私は彼の言葉に注意深く耳を傾けたが、正直、すべて雑草のように思えてならなかった。
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