世界の終わりに
水遣りを終えた私達は、野菜をとって
家に帰った。
私はキッチンに立ち、その野菜を使って料理をした。
生まれてはじめて、フライパンを持ったが
使い方はすでに脳内にインプットされていた。
野菜を炒めている間にコーヒーの為のお湯を沸かした。
「パンは何処ですか?」
ー冷蔵庫の中かもしれない。
「硬くなります。常温で保存するようにして下さい。」
私は仕方がないので冷たく硬いパンに火を通した。