世界の終わりに


コーヒーとチョコレートは私の胃の中に入り、正常な消化が行われた。



リビングを見渡すと暖炉脇の姿見が私たち二人を写していた。



私は自分の顔を観察してみた。
長い髪に白く透き通った肌。豊かな胸にくびれ。長い手脚。
身長は憶測だがこの男より15センチ程低いだろう。
そう、私は女だった。


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