愛してるなんて言わないで



あれは…


夢…?

だったんじゃないの?



放心する私の顔を覗きこむ翔太さん。



「愛してるって言わせてよ」


強引に重なった唇。





幸せになって貰いたいのに…



どうして貴方はいつも…



私の思い通りになってくれないんだろう…。



「愛してるなんて言わないで…?」

「無理…

だってどうしようもないくらい愛してるんだから…」


ビルの影に


身を隠して

何度も重ねた唇。






この恋に


溺れてしまいたいと…


願ってしまった。




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