愛してるなんて言わないで
揺らいでしまってたら…
バツイチの私が…
信頼の的である一、会社の社長の立場を汚しかねない。
彼は私と違って
まだまだ、綺麗な恋をするチャンスも、若くて綺麗な子と出会えるチャンスも、
初婚同士で結婚するチャンスも…たくさんあるんだから…。
こんな私に…
気持ちを寄せてはいけない。
今は分かる。
私も1人の子の親だから。
翔太さんが、バツイチ子持ちの女を愛してしまったら…
翔太さんのご両親まで不幸にしかねない。
傷は浅いうちなら…
すぐに綺麗に治るから。
だから。
引き返せるうちに引き返さなきゃいけない。
「私の一時的な感情で颯太を振り回したくない。
私のせいで傷つく颯太をもう二度と…見たくないんです…。」
それが社長にだした私の…
私なりの精一杯の答えだった。