愛してるなんて言わないで

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「今週、1週間だけ、お願いします。迷惑かけてごめんなさい。」


「稼がなきゃいけないのは分かるけれども、1週間もびっちり残業だなんて…

子供の事も少し考えなさい」


「うん。分かってる。」

「できる限り早く迎えに来てあげなさいね」

「うん。分かってる。」

「颯太の親はあんただけなんだからね」

「…うん。分かってる。」



「ママ、お仕事頑張ってね‼」

「うん、頑張るよ‼今週はあんまりかまってあげれないけど、土日のお休みは颯太のしたいことなんでもしてあげるから、颯太も保育園を楽しんで、その後は婆ちゃんちで待っててね？」


「うん‼僕、婆ちゃんち大好きだから大丈夫‼」



「じゃあ、お願いします。」

母親に颯太を預けて車に乗り込むと、気持ちを切り替えるために、大好きな曲をかける。





今週は私にとって、大きな仕事がある。

入社してからようやく研修期間が終わって

今日から商品企画を企て、来週には企画書を提出しなければならない。


最初から自分の企画書が通るなんてことは、まずあり得ないけれど…

努力を形にして、頑張ってる姿を周りにみせれるチャンスでもある。


真面目に取り組む姿を見せれば…


少しずつでも…


育児との両立を認めてもらえるかもしれない。