地味子さんの恋愛事情
Chapter2■ロールケーキはキスよりも強し
今日は休日だ。
「2人きりだな」
そう言った竜馬に、
「そうですね」
昨日買ったばかりのミステリー小説を読みながら私は言った。
家にいるのは私と竜馬の2人だけで、大河は対談の仕事があるからと言って出かけていた。
「久しぶりだな、こうして家でのんびりするのは」
「そうですね」
「半年前は騒動があって、解決するまで会社に泊まり込んでたもんな」
「そうですね」
その騒動があって会社が傾きかけたにも関わらず、竜馬は見事に元に戻したのだ。
さすが、“名取のドラゴン”と称されているだけのやり手社長だ。
「キスでもするか?」
「そうですね」
…んっ?
「2人きりだな」
そう言った竜馬に、
「そうですね」
昨日買ったばかりのミステリー小説を読みながら私は言った。
家にいるのは私と竜馬の2人だけで、大河は対談の仕事があるからと言って出かけていた。
「久しぶりだな、こうして家でのんびりするのは」
「そうですね」
「半年前は騒動があって、解決するまで会社に泊まり込んでたもんな」
「そうですね」
その騒動があって会社が傾きかけたにも関わらず、竜馬は見事に元に戻したのだ。
さすが、“名取のドラゴン”と称されているだけのやり手社長だ。
「キスでもするか?」
「そうですね」
…んっ?