地味子さんの恋愛事情
「もう、本当にブックオフかヤフオクに出しなさいよ…。

あんだけあると何かもう怖いんだけど…」

やれやれと、私は息を吐いた。

大半は通販で買ったり、人からもらったりしているみたいだけど…本当にどうなっているんだと、ツッコミたくなる。

仕事と言うよりも、ただ単に収集しているだけなんじゃないだろうか?

そう思っていたら、
「んー、じゃあさ」

大河がジッと、私の顔を見つめてきた。

な、何よ…。

見つめられた私は1歩後退りをした。

「桃ちゃんが仕事のモデルになってくれるって言うなら考えてもいいよ?」

大河はそう言ったかと思ったら、ニッと口角をあげた。
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