恋をしよう!
ことの始まりは今朝のホームルームである。

「それでは、体育祭の実行委員を決めたいと思います。

誰かやりたい人はいませんか?」

委員長が教室内を見回すけれど、誰も手をあげる人はいなかった。

体育祭まで後2週間と迫ってきているけど、誰もやりたくないって言うのが当たり前だよね。

わたしは…と言うと、先生と結ばれたことに舞いあがっていた。

2年間も片思いをし続けてた甲斐があった。

どうしよう…。

わたし、このうえないって言うくらいに本当に幸せだよ…!

中間テストの数学で100点を取った甲斐があった!

自分1人で勉強をした甲斐があった!

それだけでも嬉しいのに、頬に先生からキスされちゃったー!

わたしもお返しにとしたと言えばしたけれど、我ながら本当に大胆なことをした。
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