恋をしよう！
せっかく先生と結ばれたのに、実行委員に選ばれてしまったせいで数学準備室に行くことができなくなってしまった。

「もう何で実行委員なんてあるんですか…。

と言うか、何のために必要なんですか…」

机に突っ伏したわたしに、
「僕に文句を言うなよ…」

先生はやれやれと言うように息を吐くと、わたしの頭をなでた。

あっ、初めて頭をなでてくれた。

チラリと先生に視線を向けたら、
「体育祭が終わるまでの辛抱だ。

イチャイチャなんて、終わったらいつでもできるだろ？」

先生が言った。

不思議だ。

さっきまでの憂うつな気持ちが少しだけ減っている。

「終わったら気が済むまでつきあってくださいよ」

そう言ったわたしに、
「はいはい」

先生はポンポンと頭をなでてくれた。
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