恋をしよう！
翌日の放課後を迎えた。

終わったらとは言うものの、これが本当に長いんだよなあ。

視聴覚室に到着すると、
「どこかテキトーなところに座っていいぞー」

担当の先生に言われたので、わたしは前から４番目の窓側の席に腰を下ろした。

今のところ視聴覚室に集まっているのはわたしを含めて５人くらいだ。

カバンからスマートフォンを取り出して、会が始まるまでの暇潰しをしていたら、
「荻原先輩ですか？」

その声が聞こえたと思ったら、隣に誰かが座ってきた。

視線を向けると、
「古川くん…」

古川くんだった。

「ビックリした、荻原先輩も実行委員に選ばれたんですか？」

わたしがここにいることが意外だと言うように声をかけてきた古川くんに、
「まあ、うん…」

わたしは苦笑いをしながら首を縦に振ってうなずいた。
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