恋をしよう!
「えっ?」

何が?

「理事長命令でやらされることになったとは言え、よかったです。

もし断っていたら、荻原先輩に会えなかったと思います」

古川くんがそう言ったけれど、
「よーし、始めるぞー」

担当の先生が言ったのでわたしは前の方に視線を向けた。

「今年の体育祭のテーマについてだが…」

先生、数学準備室にいるのかな?

あーあ、こんなことしてるくらいなら先生とイチャイチャしてたいよ…。

紆余曲折を経てやっと結ばれたのに…。

と言うか、恋人同士として1番大切な時間じゃないか?

そう思っていたら、
「荻原先輩、何をやります?」

古川くんの声が飛んできた。
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