恋をしよう!
ホワイトボードの方に視線を向けると、進行状況や係りのことが書かれていた。

「あー、どうしようかな…」

と言うか、また聞いていなかったのですが。

「じゃあ、俺と一緒に放送の仕事をやりますか?

実況やBGМを放送部と一緒に協力しながらやりますので、比較的に楽な仕事だと思いますよ」

古川くんが言った。

「へえ、そうなんだ。

じゃあ、そうしよっかな」

わたしが首を縦に振ってうなずいて返事をすると、
「じゃあ、名前を書いてきます」

古川くんは椅子から立ちあがると、ホワイトボードの方へと向かって行った。

さすが、理事長先生の甥っ子。

実行委員の仕事の内容がよくわかっているな。

ホワイトボードにわたしと自分の名前を書いている古川くんを見ながら、わたしはそんなことを思った。
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