恋をしよう!
僕の方が年上なんだよな?

しかも荻原は僕が初めての交際相手だと言うくらい、恋愛初心者のはずだ。

なのに、何故僕は荻原の手のひらのうえで踊らされている?

僕のことをイジワルだと言ってるくせに、荻原の方がずっとイジワルじゃないか。

初めてだと言ったわりにはものすごくなれていて、余裕でウインクまでしてきた荻原に僕は悩まざるを得なかった。

これじゃあ、どちらが年上で、どちらが恋愛になれているのかわからなくなってきた。

そう思っていたら、
「岡田先生、先にお昼に行ってもいいですよ」

古畑先生に声をかけられた。

「あっ、そうですか。

じゃあ、お言葉に甘えて」

僕は古畑先生に会釈をすると、テントを後にした。
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