恋をしよう!
その足で職員室に顔を出すと、すでに昼食をとっている先生たちが何人かいた。

「さて…」

昼休みにやると言う仮装行列に間にあわせるためにも、早めに昼食をとらなければ。

今朝コンビニで買ってきたサンドイッチとコーヒー牛乳をカバンから取り出すと、スマートフォンがチカチカと点滅をしていることに気づいた。

何だ?

そう思いながら指で画面をタップすると、メールが1件あった。

荻原からだった。

彼女からメールをもらったのは今回が初めてだった。

『メールを見たらすぐに数学準備室にきてください

待ってます!』

えっ、今から?

待ってますと言っている以上、荻原を待たせる訳にはいかない。

一体何があるって言うんだよ。

サンドイッチとコーヒー牛乳を手に持つと、僕は職員室から数学準備室へと足を向かわせた。
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