恋をしよう!
それから2年の時が流れた。

2年前は入学してたの1年生だったわたしも、今日から高校3年生になった。

「ムムッ、太ったか」

入学した頃は少しブカブカだったブレザーも今ではすっかりとわたしの躰になじんでしまった。

胸元まで伸びた黒髪をくしでとかすと、学校へ行く準備は万端だ。

今日は始業式、新しい学年のスタートだ!

「行ってきまーす!」

カバンを持って、同じく足になじんだローファーを履いて、家の外へ出ると、2年前と同じ雲1つない青空がわたしを迎えてくれた。

「今日は何かいいことがあるぞ♪」

青空に向かって伸びをすると、学校へと足を向かわせた。

桜が満開の校庭に足を踏み入れると、
「おはよう、美咲ちゃん♪」

ポンと肩をたたかれた。
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