恋をしよう!
「2人きりですよ。

と言うか、体育祭が終わったらイチャイチャする約束だったじゃないですかー」

チョンと、わたしは自分の小指を先生の小指にくっつけた。

「イチャイチャって、何をするんだ?

と言うか、イチャイチャって何だ?」

自分の小指がわたしの小指とくっついていると言うのに、先生は離そうとしなかった。

「…例えば、手を繋いだりとか?」

そう言ったわたしに、
「こうか?」

先生は小指だけが触れていたわたしの手を自分の手と重ねるように繋いだ。

わっ…!

わたし、先生と手を繋いでる…!

それまで規則正しく動いていた心臓が、ドキドキと激しく鳴り出した。

どうしよう、ドキドキが止まらないよ~!
< 140 / 438 >

この作品をシェア

pagetop