恋をしよう!
「――そ、そう言えば…」

「何だ?」

「もうすぐで、期末テストですね」

わたしは普段通りにしゃべることができているだろうか?

「中間テストの時みたいにまた頑張ったら、何かご褒美をくれますか?」

そう聞いたわたしに、
「ご褒美も何も、どうすればいいんだ?

それに、僕たちはつきあっているじゃないか」

先生は訳がわからないと言うように首を傾げた。

「別に、物じゃなくてもいいです」

「ますます訳がわからないな」

「例えば…」

わたしはそこで言葉を区切って先生を見つめると、
「――キス、とか…」
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