恋をしよう!
テスト当日を迎えた。

カリカリカリカリ…問題を解いている音がしずかな教室に聞こえていた。

今の時間は数学のテストだ。

自分が今解いている問題の確認をしながら、解答を書き込んでいた。

ここで問題と解答が1問でもズレてしまっていたら、テスト週間に行った勉強は全て水の泡だ。

予備のシャープペンを1本と替え芯、最悪の場合は鉛筆を2本と机の隅に置いて、テストに取りかかっていた。

カリカリカリカリ…よし、これで問題は全部解いたぞ。

時間は後20分あったけれど、念のために解答の確認をした。

特に間違いはなし。

息を吐いて裏面を向けたら、
「あった…」

2問ほどだけど、裏面に問題があった。

うわーっ、早めに表面を全部終わらせてよかった…。
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