恋をしよう！

頑張ったご褒美をあげる-Masahito-

７月に入ったばかりの昼休みのことである。

やりやがったか…。

やると宣言した以上はやると言う性格だと言うことを知っていたが、本当にやりやがった…。

「敵に回してはいけないタイプらしいな…」

掲示板に貼り出された期末テストの順位表を前に、僕は呟いた。

前回よりも２つほど、荻原の順位はアップしていた。

今回は現代国語と日本史、そして数学が１００点、最低点の英語も８１点と結果をたたき出していた。

ここまでくると、もう絶句をするしか他がない。

「とりあえず、心の準備だけはした方がいいのかも知れないな…」

そう呟いた後、僕は３年６組へと足を向かわせた。

「はい、席につけー」

教室に入った瞬間、荻原と目があった。

――見ましたか？

荻原と目があった瞬間、彼女は唇を動かして僕に言ってきた。
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