恋をしよう!
ええ、見ましたよ。

採点をしている時も見ましたし、たった今結果の方も見ました。

僕は目で荻原に話しかけると、教卓に立った。

「では早速だけど、夏休みの宿題を配るぞ」

僕がそう宣言した瞬間、
「えーっ!」

教室から悲鳴があがった。

「やらなかったら減点だからな」

10ページほどの小さな冊子を前から順番に配った。

冊子を配り終えると、
「次はテストの時に提出したノートと問題集を返すぞ。

名前を呼ぶから取りに行くように」

チェックを終えたノートと問題集を配った。

全て配り終えると、
「それじゃあ、授業を始めるぞ」

教科書を開いた。
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