恋をしよう！

「何ですか、これ？」

僕が差し出した細長い白い箱を、荻原は珍しそうに見つめた。

「頑張ったご褒美。

荻原は物はいいって言ったけど、キスだけじゃ寂しいかなって思って」

僕がそう言ったら、
「いいんですか？」

荻原は言った。

「この間の休みで買ってきたんだ。

荻原へのプレゼントだから受け取って欲しい」

「わーっ、ありがとうございます！

開けてもいいですか？」

「どうぞ」

荻原は嬉しそうに箱を受け取ると、ふたを開けた。

「わーっ…」

開けた瞬間、荻原は僕に中身を見せた。