恋をしよう!
千秋ちゃんと一緒に3年6組の教室に入ると、
「あっ、美咲だ」

「おーっ、よろしくー」

去年も一緒のクラスだった子たちと喜びをわかちあった。

「やった!

荻原さんと一緒のクラスだ!」

「これで卒業まで頑張れるぞー!」

男子たちはわたしが教室に入ってきたとたんに、何故だか歓声をあげた。

変なの。

と言うか、何だか個性が強そうなクラスになりそう。

「美咲ちゃん、相変わらずモテモテだね」

千秋ちゃんがニヤニヤと笑いながら声をかけてきた。

「いや、モテる訳ないじゃない」

わたしは笑いながら言い返した。

「この前、剣道部のエースの大滝くんを振ったんだって?」

同じく剣道部の千秋ちゃんがその話をすると言うことは、どうやら伝わっているみたいだ。
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