恋をしよう!

海辺でデート-Misaki-

「と言う訳で、私の方からは以上です。

何かご質問があれば受けつけますが」

「特にはございません」

古畑先生の質問に、お母さんは首を横に振って答えた。

「では、これで三者面談は終了です。

お暑い中ご苦労様でした」

「ありがとうございました」

わたしとお母さんが教室を出ると、入れ違いに次の親子が入った。

今日は三者面談の1日目である。

「もうそろそろでお昼だから、今日はどこかへ食べに行かない?」

腕時計を見ながら話しかけてきたお母さんに、
「いいよ、どこに行こうか?」

そう答えたら、
「あっ、美咲ちゃんだ」

その声に視線を向けると、千秋ちゃんだった。

その隣にいる女性は彼女のお母さんなのだろう。

千秋ちゃんと雰囲気がよく似ていた。
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