恋をしよう!
終業式が終わったその日の夜のことだった。

「ええっ!?」

わたしは驚いて聞き返した。

電話越しにいる先生はわたしの大きな声に驚いたことだろう。

だけど、これが驚かれずにいられますか!

「明日から3連休だろ?

連休の最終日だけど、その日は休みなんだ。

荻原の予定がなかったら、一緒にどこかへ行かないか?」

これって、デートのお誘いってヤツですよね!?

「もちろん、行きます!

その日は特に予定はありません!」

あったとしても、先生とのデートを優先させます!

「そうか、よかった」

電話越しで先生が笑ったのがわかった。

わーっ、デートだ!

先生とデートだ!

生まれて初めてのデートにわたしのテンションはあがっていた。
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