恋をしよう!
「先生、不意打ち3回目!」

唇を離したのと同時に文句を言ったら、
「荻原が自分の母親に嫉妬するのが悪いんだろ」

先生に言い返されてしまった。

「し、嫉妬なんかしていませんよ」

そう言われたことが信じられなくて、わたしは首を横に振って否定した。

「自分が嫉妬していたことにも気づかないなんて、本当に初めてなんだな…」

先生はやれやれと言うように息を吐いた。

「あっ、そうだ。

先生って、誕生日いつなんですか?」

思い出したので聞いたら、
「何で聞く必要があるんだ?」

先生に聞き返されてしまった。

「わたし、もうすぐ誕生日だから今のうちに先生にアピールをしようかなって…」

そう答えたわたしに、
「いつ?」

先生が聞いてきた。
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