恋をしよう!
それまでこらえていたあくびが出そうになった時、壇上に1人の先生があがった。

「――えっ…?」

あくびなんて、どこかに行ってしまった。

だって、今壇上にあがったその先生は…青いシャープペンを貸してくれたあの先生だったのだから。

「岡田雅仁(オカダマサヒト)です。

去年まではМ高校にいましたが、今年からまたS高校にきました」

短髪の黒髪に、日に焼けた健康的な肌、モデルか俳優のような長身な体型…間違いない、あの先生だ!

ウソみたい…。

本当に会えちゃったよ…。

思わぬ再会に感動しているわたしに、
「М高校って姉妹校だよね?」

隣に並んでいる千秋ちゃんが小声で話しかけてきた。

「えっ…ああ、そうだね」

わたしは小声で返事をした。
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