恋をしよう！

「えっ…」

もう少しだけって、これが限界なんですけども…。

「この間の電話では結構大きな声を出してたじゃないか」

そう言った先生に、
「…いつのですか？」

わたしは聞いた。

最近はほぼ毎日と先生に電話をしているため、この間と言われてもわかる訳がない。

「セックスの時は結構大きな声を出して…」

「エッチ！」

最初のヤツだと思い出したわたしは先生の話をさえぎるように叫んだ。

「ほら、出てきた」

「えっ？」

先生に言われたけど、わたしは訳がわからなかった。

「それくらいの声量で歌ってくれればいいんだよ。

さっきの歌声は後ろの観客はおろか、前の観客だって聞こえないぞ」

「はあ…」

なかなかのビシバシ指導に、わたしは先生が上手に誘導してくれたのだと思った。