恋をしよう!
1年生の頃からの親友を信用していないと言う訳じゃないけれど、卒業まで後半年と言う時間である。

先生のためにも、卒業まで秘密にしていなくっちゃ。

わたしが秘密を話したとしても千秋ちゃんはしゃべらないとは思うけれど、SNSなどのネットが発達している今はどこから秘密がバレてしまうのかわからない。

「はあ、苦しいな…」

後半年とは言え、結構時間があるなあ。

もういくつ寝たら卒業を迎えることができるのだろうか?

そう考えたら気持ちが沈みそうになったが、
「そうだ、荷物をまとめなくっちゃ」

明日のことを思い出すと、行動を始めた。

スマートフォンを充電させると、クローゼットを開けた。

そこから小さめのボストンバックを取り出すと、着替えと下着をつめ込んだ。

お泊りセットはどうしようかと思ったけれど、歯ブラシなどのアメニティセットは宿泊先のホテルにあるから持って行くのをやめることにした。
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