恋をしよう!
まぶしい光に、僕は朝がきたことに気づいた。

目を開けると、
「――わっ!?」

僕の目の前に荻原がいた。

「――んっ…あーっ、おはようございます」

荻原はうーんと躰を伸ばした。

一体何が起こったんだ?

赤ワインを飲んでからベッドのうえで横になったことは覚えているけど…その後はどうなったんだっけか?

「先生、覚えてますか?」

荻原が聞いてきた。

そう聞いてくると言うことは、何かやってしまったのかも知れない。

「…僕は一体、何をやらかしたんだ?」

恐る恐る聞いた僕に、
「そう言うことを聞いてくると言うことは、覚えていないんですね…」

荻原が呆れたと言うように答えた。

いや、何で呆れるの!?

呆れるくらいに僕は何をしたって言うの!?
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